認知症になってしまった人とどうやって接すればいいのか

認知症になった家族の行動や言葉が不可解になるということは珍しい事ではありません。ですが、これまでとは明らかに違っていて、不安を感じたり反対に怒りを感じたりするということもあると思います。

 

今回は認知症患者がどのような行動をするのか、そしてそのような行動をされた場合はどのように対処をしていくのが良いのかについてお話をしていきたいと思います。

 

まず事実と間違ってしまっているという行動パターンが多いです。例えば、もう食事を済ましているのに、まだ食事をしていないと思っていたり、何かを盗まれたと勘違いするといったものがあります。このような行動をされたとしても、怒ったり叱ったりしないようにしてください。

 

実際には間違っているとしても指摘をせずに、肯定をしてあげるようにしましょう。そして、他の話に切り替えて、他のことに関心を持たせるようにしていきましょう。

 

次に挙げられるのは、失敗行動をしてしまうという点です。排泄を失敗してしまったり、俳諧をしてしまうというものとなっているのですが、この失敗行動をした場合も叱ったり怒ったりしないようにしましょう。どうしてこのような失敗をしてしまったのかを考えるようにして、本人が同じ失敗をしないようにしてあげるようにしましょう。

 

これ以外にも物を隠すというのも、認知症の人がやる行動の一つとなっています。財布を隠すということもありますし、食べ物を隠すということもあります。本人が隠していることに気づかずに、食べ物が腐ってしまって腐敗臭を発するようになるということもあります。

 

この場合も叱ったりするのではなく、家族で片づけるようにして、物を隠さないように配慮をしていくことが大切です。本人は悪気があってこのような行動をしているわけではありません。本人は忘れようとして自分がした行動などを忘れてしまっているわけでもないのです。これが認知症の症状なのだと割り切るようにすることが大切です。